3月21日(春分の日)午後3時。
 アイリスケアセンターくしろ(釧路市文苑4-66-15)の1階ホールは、賑やかな歓声に包まれていた。利用者がイスに座って2列に分かれて向かい合い、2個の風船をパスしていく「風船バレー」の真っ最中。
フワフワと頭上を舞うバルーンを目で追い、両腕を伸ばしてお隣さんへつないでいく。コースを大きく逸れた風船を介護員の合いの手が列に返す。ポォン、ポォン。ゆっくりと上下する放物線、「行ったよ」「頼むね」「じょうず!」の掛け声や拍手。楽しそうな光景に思わず手を叩き、声援まで送りたくなってしまった。
 アイリスケアセンターくしろは、一日平均24〜5名(一ヶ月およそ660名)のデイサービス利用がある。この日の利用者は20名弱。看護師・ホームヘルパー計8名のスタッフが、朝の出迎えに始まり、入浴、食事、レクレーション、夕方の見送りまでの介助にあたっていた。

 明るく清潔感あふれる施設の中でも、浴場の充実ぶりには目を見張る。広々とした湯船、車椅子のまま入浴できる専用機器など、ゆったりとした空間に数タイプの設備が配置されている。「一般住宅の内風呂では介助しても難しいですし、入浴時のケガは多いんです。だから、安心してゆっくり入れるお風呂が楽しみと皆さんおっしゃいますね」。

 もう一つ、スタッフが気を遣っている事がレクレーション。体力や好みを考慮してゲーム、手遊び、合唱など多彩に準備する。毎月の「お誕生会」では、本人の写真にプロフィールを添えた色紙をプレゼントして、ケーキでお祝いする。この日の主役は、2人の女性。感想を聞かれて「ここに来てヘルパーさんの笑顔に会うのが楽しみだよ」と、嬉しそうにお辞儀したのが印象的だった。
 今回ご登場いただいた谷村貴代さん、千葉幸恵さんはお二人ともにホームヘルパー2級資格者。ニチイ学館(釧路市北大通12−1−4)のホームヘルパー講座で資格取得後、同系列のこのセンターに就職した。「福祉の現場で働きたい」「将来の親の介護のために」など、資格取得の目的は人それぞれだが、希望すれば就職先も用意されているというのは心強いのではないだろうか。

 谷村さん、千葉さんは共にホームヘルパー2年目に入った。「やれるだろうか…」不安な1年目を越えた今、口を揃えて「経験を積んで、介護福祉士を目指します」と話している。

釧路市文苑4-66-15 電話0154-39-2771

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