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 四つ葉のクローバーにひと滴の朝露と赤いてんとう虫。直径4cm程のブローチが、半田里子さんの初めての商品だった。それは、今から7年以上前のこと。ドレスメーカー学院オートクチュール科(’94〜’96当時、札幌)卒業後、進路を変えていた彼女にとって久しぶりのハンドメイド作品は、札幌のショップで静かにデビューして今も売れ続けている。
 細いワイヤーを布にサンドして葉脈をつける。芯には豆粒大のウッドビーズ、朝露はガラスの滴ビーズ、てんとう虫は手刺繍。茎もフラワーテープじゃなく、葉と同じ布を丹念に巻いていく。この小さなブローチを手の平にのせると、幸運のシンボルを野原でじっと探した頃を思い出す。本物そっくりでいて手仕事の温もりがじんわりと胸に染みてくる。
「生活道具というより、あると楽しくなるもの」、ものづくりに寄せる思いを彼女はそう話す。ブランド名は、cotos.(コトス)。satocoを並べ替える内に決まったそうだが、決め手はotoの3文字。
「偶然にも、2歳の息子の名前、乙冬(おと)の音がピッタリおさまっていて、コレだと思いました」、にっこりとママの笑顔を見せた。
 洋服と雑貨のセレクトショップ『RANGE LIFE』は、今年5月1日に開店したばかり。店長はご主人、尊(たかし)さん。同じ学院出身の尊さんは、卒業後もファッション業界を歩いてきた。アニエスb.専門店を経て10数ブランドを扱う服飾卸会社へ転職。この会社、バーニッシュカンパニーは道内唯一の店舗も持つ卸会社で、将来の独立を
見据えてバイヤーとして実績を積んできた。
 尊さんがセレクトする洋服や小物、2人で選ぶ食器や日用品、そして里子さんのブランドcotos.はジャンルは違ってもしっくりと溶け合っている。それは、素材の良さと色褪せないデザインが共通しているからだろう。綿、麻、木、革…といった天然素材をさらに厳しく目と皮膚感覚で選りすぐる。「特に洋服は、シーズン毎に展示会へ出向いて手にとってチェックします」(尊さん)。また、流行に走った奇抜なデザインもない。むしろ、食器はシンプルな基本形、洋服は70’sテイストやトラッドの定番スタイルが多い。もう一つの特徴は、国産品がほとんどであること。カジュアルウェアに精通する尊さんが、キッパリと断言する。日本の綿製品は世界トップレベルなのだ、と。事実、ジーンズの米国トップブランドの製品は日本の木綿で、日本で縫製されていると聞いて驚いた。

肌触り抜群な国産綿を着る
秋のコーディネイト by店長
■帽子(5145円)
■仏製綿スカーフ(7245円)
■長袖ボーダーT(6195円)
■パーカー(12390円)
■Gパン(16800円)
■革サボ(8295円)

キャスケット帽はcotos.秋の新作。
230
 店内には、ささやかながらカフェ
カウンターもある。いただいたコー
ヒーの美味しさが忘れがたい。実は
彼女、札幌の老舗コーヒー店と有名
カフェで修業して「いつかカフェを」
と、目標を立てていた。実現したら、
ますます居ごこちのいい空間になる
ことは間違いない。

 丁寧に暮らすことの心地よさを考
えさせてくれるお店だ。長く歴史を
刻んで欲しい、と心から思う。
中標津町東5条南1丁目1(2階)T0153−73−4173
【営業】午前10時〜午後8時・不定休
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