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写真(左)のランプシェードは、海老ケ瀬さんが20年前に初めて体験講座で手がけた処女作だ
 淡いサーモンピンクと深い藍色の帯。ロマンティックな色とデザインが、秋の黄昏どきに幣舞橋(釧路市)から眺める釧路川の景色を思い起こさせる。
 標茶町出身。長く釧路市内で住まれた後、平成9年より鶴居村に移住した。
「定年を迎えたら豊かな森に囲まれた土地で暮らしたいね、と兼ねてから主人と相談していました」(海老ケ瀬さん)希望通りの住まいは、濃緑色の外観が周囲の自然にしっくりと溶け込んでいる。古材を組んだ渋い薪小屋は、ご主人が手作りした。
 陽光を受けて色鮮やかな影を落とすステンドグラスに目を奪われた。玄関扉、ホールの窓、出窓に並ぶランプや置物の数々など。太陽の動きにつれて刻々と変化するアートな光の世界が広がっている。
「朝日を浴びて移り込む時間も素敵なのよ」と、玄関ホールの窓にはめたフクロウ(写真右)を見上げて微笑んだ。
2度目に挑戦した作品の写真(上)を見て、驚いてしまった。
 幅80cm×高さ60cmの2枚の引き戸全面に描かれた花々と小枝に宿る小鳥たち。しかも、1枚ずつその図案は異なる。背景は、20年間変わらないテーマカラーの藍。月夜に浮かぶ樹上の花と鳥の姿が生き生きと表現されている。
「自宅(当時)のペチカの上の灯りとりに欲しくて、週一回2時間の講習で1年間かけて完成させました」と、懐かしそうに語った。この作品は、自宅売却の際に請われて、そのまま置いてきたと言う。

 現在の住まいにも、リビングダイニング、キッチン、階段とたくさんの作品がコーディネイトされている。階段の中ほどに座るアンティークな木製の衝立て(写真右)には内裏びなのパネル、食卓を照らすランプシェードはシックなモザイク柄。大好きというバラがモチーフの作品も多い。また、釧路市内の新築住宅やカフェ、レストランにも海老ケ瀬さんのステンドグラスが使われている。
「自分用の小さな工房を構えてマイペースで続けていこう」と考えていたが、釧路時代の生徒さん達の要望もあって、現在、毎週水・木曜日の2日間(10時〜15時・出入り自由)のみ講習会を開いている。
「手狭なスペースなので人数に限りがありますけれど、よろしかったらどうぞ」とのこと。初心者向けのキット込みの講習は3000円。

(詳しくは、T0154・64・2911まで)
 ただいま制作中の作品(写真上)は、優しい色調のランプシェード。やはり、モチーフはバラ。
「1日3時間ほど作業して、10日間位かな」創作する指先が、ウキウキと弾む。
 赤、オレンジ、イエロー、青。強い色をポイントに効かせながら作品全体から受ける印象は柔らかい。キリッとした口調でいて女らしい所作のご自身そのものが、ステンドグラスに投影されているのを感じた。


(T)0154・64・2911
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