箏・三弦教室主宰 橋本 はるみさん
 結婚を機に、本格的に筝(琴)と三弦(三味線)の教室を始めた橋本はるみさん。幼い頃、ご両親から女の子らしい習い事をと勧められ自ら選んだのが、筝と三弦。

「筝は小学2年から、三弦は中学生から始めましたが、お教室通いはそれほど一生懸命ではなかったの。ところが短大に入ったら、筝の仲間ができて、自分たちで筝曲部を作って活動に夢中になったのだから不思議ね」と懐かしそうに話します。
 短大卒業後は幼稚園教諭として働くかたわら、休日は筝と三弦を教えていました。現在、自宅の教室では小学4年生から70代までの生徒さんを持ち、その他に学校の筝曲部の指導もある多忙な毎日です。

「さまざまな年代の方と一緒に演奏することで、私も元気をもらっています。学校の指導では全国大会にも行けて、頑張った生徒たちに感謝しています」
 日本の伝統楽器である筝は、お正月によく耳にする「六段の調」にあるように、江戸時代になって箏のための独奏曲が作られました。三弦も筝に添うように現在の形へと発展してきました。
 「箏は長さ180cmの楽器ですから、演奏には身体も力も使いますね。自分で調弦して自分の音を創れるのも魅力です。古代から伝わる音、調べを今の時代に繋げている一人として、技術だけではなく筝の楽しさ、奥深さ、そして日本人の心も伝えていければいいですね」
橋本さん愛用の桐製の筝。柱(じ)を立てて弦を支え音を定めます。それを3本の琴爪で弾くようにして、あの優雅な音を奏でます。
優雅な音色は、体全体を使って奏でられています。そのダイナミックさも筝の魅力と橋本さんは言います。
基本的な筝曲の楽譜。弦の番号と押さえ方が表記されている。
 先頃全国コンクールで最高賞に輝いた演奏家・木村麻耶さんは教え子、また筝ユニット心花(ここはな)の一人は橋本さんの娘さんと、現代箏曲で注目を浴びる逸材を育てています。「教室を開いて30年、これからも筝の世界を私にできる形で伝えていきたいですね」。筝の弦は、ほんの少しの余裕が深みのある音、心地よい余韻の残る音を創ると言います。弦のようにしなやかでいて強さがある、そんな美しさが橋本さんの筝なのでしょう。
釧路市鶴ヶ岱1丁目2-6
T 0154-42-9859
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