過去の根ほり葉ほり(第10回〜第1回)
6月末の大会で初披露予定の団旗。
イケメン若武者のイラストと目の冴えるスカイブルーが、チームの元気を象徴している。
平成18年(前身「NBオールスターズ」時代)に地元で全道大会が開催され、全参加者へ贈る記念品を応援会の女性有志が制作した。
 可愛い500円貯金箱に「貯まったら、また中標津で会いましょう」の思いを込めた。
“侍野球”の強味は忠実な基本プレー。
真剣な練習の賜物です。
2009年7月号 vol.46
第10回のターゲットは、
還暦軟式野球部『中標津侍スピリッツ』
(中標津町、標津町、別海町、標茶町)

合言葉は、センターポールに夢を掲げよう!

毎週水曜午後5時集合。たそがれの空に歓声と飛球がこだまする。
昨季、創部2年目で全道3位の快挙。
気持ちは若武者、肉体だってまだまだ。
 日本中を沸かせたWBCの侍ジャパン以前から、「侍」を名乗ってきた野球チームが、道東にある。
 還暦軟式野球部「中標津侍スピリッツ」(西根辰美代表、山崎陸郎主将)。創部わずか2年目の昨季、『北海道選抜還暦野球大会』(全道24チーム参加)で第3位を勝ち取った熱血球人を追った。
 できたての団旗から、チームの意気込みがビシビシと伝わってくる。還暦の赤、などと冗談にも言わせない若さは、気持ちだけじゃない。走り込み、キャッチボール、ノック、シート打撃と球児同様の練習メニューをこなす。打球は繰返し、場外へ消えた。

檄を飛ばす応援席、追っかけ軍団の力。
還暦は通過点、3年後に古希チームも。
 還暦軟式野球連盟に所属するチームは全国428、登録選手は約1万2400名に上る。全国の頂点はまだ険しいが、応援席はすでにトップレベルだ。応援会の会員数は選手より多い26名。中でも、通称「侍追っかけ軍団」の女性15名は、「全道唯一の女性スコアラーがいます。練習では球拾い、地元大会ではスコアボード、アナウンス。発奮させるのも乗せるのも、上手だよぉ」(笑)と、監督兼事務局長の渡辺さん。
「還暦はまだ通過点です。3年後、69歳以上が10人を超えたら、釧根管内初の古希チームを、きっと立ち上げますよ」
新ジャガめざしてGO!(風鈴祭)
★競うのは数?重さ?
そんなのどっちでもいいね。
大きな黒板や木の窓枠が懐かしい、
旧川湯駅前小学校。(にっこり市会場)
廊下にも手づくり作品の長い列。
(にっこり市)
★作家とお話しできるのも魅力です。

2009年6月号 vol.45
第9回のターゲットは、
『元気集団えきまえ』(川湯温泉駅前)

向こう三軒両隣、一緒に笑って元気、元気に。

「今年の風鈴祭はいつ?」
おじちゃん、おばちゃんの期待にこたえて7年目。
 風鈴祭は、アイスクリーム工房くり〜む童話が地元民への感謝で開いた周年祭だった。手伝った仲間達が、こんな内輪の祭りもいいね、と続行、ユニークな演出、歓迎ムードが評判。
「目的は、子どもとお年寄りの笑顔」と、今井範和代表が話す通り、スナップは無邪気な笑顔が眩しいばかりだ。
「移住者を温かく受け入れてくれた地元のみんなと一緒に、ずっと続けられたら・・・」メンバーの一人で神戸出身の勝島さんは願う。
今年の風鈴祭会場・
川湯駅前小公園
川湯、屈斜路、美幌、北見、女満別、
釧路、標茶、中標津、別海、羅臼、斜里から
14店が大集合する『にっこりZAKKA市』
 元気集団えきまえが主催するもう一つの祭典「にっこりZAKKA市」は、風鈴祭と逆転、近隣市町村の工房などが一堂に会するお洒落なマーケット。手仕事で繋がったハンドメイド仲間が集う女性に人気のイベントだ。
 会場は、旧川湯駅前小学校。木製の床や窓枠、古びた黒板など、懐かしい空間が天然素材の作品にぴったり。界隈の賑わい創出にも一役かっている。
「てしかが自然史研究会」は、民間で唯一、摩周湖への立入りを許可され、調査協力している。
(‘95年の透明度調査にて、中央が細川さん)
弟子屈資料収集庫「てしかがの蔵」(元、弟子屈営林署)
てしかが郷土研究会が、写真や民具、蔵書など地元の歴史的資料を独自に収集整理、展示し、一般開放している。
【開館】5月〜10月、
見学料無料【要予約】
TEL.015-482-2340〈教育委員会〉
居間で座る定位置は、自作の餌台に集まる小鳥たちを日々眺める特等席。
「モグラも来るよ。可愛くてねぇ」と、目を細める。
2009年5月号 vol.44
第8回のターゲットは、
てしかが自然史研究会会長
てしかが郷土研究会会長 日本植物学会会員
『細川音治さん』(弟子屈町)

体力を維持して、今年も花たちの待つ山を歩きます。

摩周ブルーの呼称は、『NHKスペシャル〜ザ・摩周湖』(‘95年)に取材協力した際に、細川さんが表現したのが始まり。神秘の湖は、摩周ブルー(春夏)と藍ブルー(秋冬)の2つの顔を持っている。
標本持参で北大植物園へ出向いた事も。
丹念な調査は、環境省の研究にも貢献。
 弟子屈町の郷土資料の蔵を訪ねた。
 戦中戦後の変遷を映す写真や昭和の生活を象徴する道具の山。自身が会長を務める「てしかが郷土研究会」が、自ら収集整理し、展示作業に汗を流している。
 ‘90年発刊の『阿寒・摩周の植物』(写真1細川音治著、辻井達一監修)は、‘66年頃に始めた地元と近郊の植物調査を地域初のマニュアルにまとめた1冊。監修者の辻井北大教授を中心に、
北海道フラワーソンが開催される7年も前のことだ。
 ‘89年設立「てしかが自然史研究会」の丹念な調査は、学術的な評価も高い。つつじケ原(硫黄山)の樹木データは、年数10回と足を運んだ成果。(写真2)
「この方に出会えればこそ…」と、東大名誉教授の故・原寛さんを偲んだ。北の植物を愛した恩師。
阿寒の山裾に広がるアイヌワサビ群落へ案内したかったと、今も思う。

わが町、弟子屈の自然と人を結びたい。
植物に魅せられて40年、思い変わらず。
 同窓会で「お前、いたっけ?」と担任が首を捻るほど目立たなかった少年。取材も表彰も苦手な細川さんを奮い立たせるのは、「弟子屈の町、人、自然を結んで守りたいんですよ。形ができたら、継ぐ人を育てることも使命ですかね」 植物に魅せられ、出会いに導かれた43年。思いはいまも揺るぎなく。
メンバーお手製の台本で、谷川俊太郎『えほんのくに』を群読(2/7まきばの音楽会)
読み手に寄り添い、作品世界を羽ばたかせる演奏者達。擬音あり、合奏あり。音の力って凄い。
プロカメラマンが撮影した道東の紅葉をバックにブルースハープとギターで「あかとんぼ」を演奏(2/7まきばの音楽会)
2009年4月号 vol.43
第7回のターゲットは、
『おはなしの会くさぶえ』(別海町)

目標は、いのちをテーマに地元の自然スポットでコンサート。

『原爆展』をきっかけに、伝えようの思いで読み聞かせ仲間と有志が発足。
 別海町のボランティア団体「おはなしの会くさぶえ」。詩や絵本の朗読にオカリナ、ピアノ、ブルースハープなどの生演奏を組み合わせて、手弁当の出前活動を続けている。
 その発足から約2年半の軌跡を追った。
 きっかけは、別海町で毎夏開かれている『原爆写真展』だった。
 4年前、同展を娘と訪れた今井代表は、すぐに地元中学で読み聞かせをしていた仲間達に声を掛けた。絵本、朗読、歌もいいわね、と相談はまとまり、半ば押しかける形で翌年、同展で発表した。丸木俊作『ひろしまのピカ』(右写真)が記念すべき初ライブの1冊目。
 20代〜50代、全員が別海町民。Uターン、Iターン、転勤族と出身は色いろ、経歴も特技も多彩だ。幼稚園の読み聞かせを機に通信講座を受けて児童図書相談士になった努力家。転勤した先々で人形劇団を立ち上げ、別海町「べこっこ」が4つ目という強者。演奏のほとんどを即興でアレンジ、和太鼓もこなす名プレイヤー…と、メンバーの底力は枚挙に暇がない。

テーマを決める、本を選ぶ、朗読を録音して演奏練習することも。遠慮しない反省会で、1歩1歩前へ。
 仕事や家事の隙間を縫って準備、練習を重ねる。演奏者に会えないときは朗読を録音して渡すが、最低でも2回は合わせる。終了後の反省会も欠かさない。取材後、音楽会の反省が始まると真顔で活発な意見が交差した。
「大人同士でこんなに直球って珍しいかも。絵本と演奏のコラボの魅力をもっと届けたくて、つい熱くなるんです。」(今井代表)。
こんな感じでやってます、と読んで聴かせてくれた皆さん。
花咲港に向かう坂を下りきる手前、左手。ホームランやきは電話予約可能。
壁に貼られた5枚の値書きは、創業者の直筆。
「数字だけ目立たない様に変えて大事に使ってます」(昭子さん)
昭和38年から使い続ける特注の鋳型。あんは、十勝産小豆を毎日3時間かけて仕込む。
ラーメンのファンも根強く、午後2時頃には売り切れる日がほとんど。塩と醤油各450円カツオだしに細ちぢれ麺のあっさり味。
2009年3月号 vol.42
第6回のターゲットは、
『ホームランやき』

伯父が生んだ自慢のホームランやきを、変わらぬ味で作り続けていきたい。

根室市花咲港83
(T)01532-5-3852
【営業】10時〜18時・日曜休)
野球ボールの縫い目模様に英語とカタカナでホームランの文字。中標津や別海の常連客も多い。
外はカリッと香ばしく、中はもっちり。
根室っこが胸を張る、老舗スイーツ。
 キツネ色に焼けた皮。もっちりした生地とまろやかな粒あんが口中に広がった。直径約7?の珍しい野球ボール形のおやき、ホームランやき。それは、やさしくてあったかい庶民の味。
 ご主人の秀夫さんと2人で切り盛りする板橋昭子さんは、突然の珍客に戸惑いながらも、創業者の故・南木亨さんの話を、まずは語りはじめた。

創業者は根室アマ球界の剛球投手。
壁の値書きも店内も、昔のままで。
 平成5年に他界した南木さんが、タネ子夫人と店を起こしたのは昭和23年。特注の鋳型で野球ボール形のホームランやきを始めたのは、昭和38年から。
 亨さんは、かつて剛球でならした根室アマ球界の投手。改良を重ねて辿り着いたホームランやきは、野球への情熱の表れだろうか。

毎日のあん作り、秘伝のタネも忠実に
先代の味をこの地で守っていけたら。
 要となる仕込みは、秀夫さんの仕事。十勝産小豆のみで3時間以上かける丁寧なあん作りも薄皮でパリッと焼ける秘伝のタネも、南木さんに手ほどきを受けた通りを、ずっと忠実に守っている。
 北洋サケ・マスの盛況も今は昔話。
 花咲港で商売する現実は甘くないけれど、「先代が歴史を刻んだこの場所を離れたくはない」と、秀夫さんは思う。
「子どもには子どもの目線で話してくれた聡明な伯父を心から尊敬してます。だから継がせてもらったし、人情深いこの町が好き」と、昭子さん。
2009年2月号 vol.41
第5回のターゲットは、フィギュアスケートコーチの
『成田恵美子さん、松尾結佳さん』(ともに釧路市)

昭和50年代、釧路市のフィギュア選手は女性ばかり
100人以上でした。

釧路銀盤FSクラブのみなさん
(中央奥が成田コーチ)
*練習は主に月・金(午後6時〜)で月4回、募集は4月〜6月
選手で8年、コーチで25年目。
「出産間近まで氷上でした。 もちろん安産!」
 釧路銀盤フィギュアスケーティングクラブ(FSC)コーチの成田恵美子さんは、フィギュア歴33年。「選手時代の成績はいつも真ん中」と苦笑するが、第1回全国中体連出場、高校3年でコーチに転向して以来25年間、2度の出産を物ともせずに選手育成に情熱を傾けてきた。
「曲が流れた瞬間、心が弾むような幸福感に包まれるときが必ず来ます」広いリンクに一人きりの緊張を越えた先に待つ達成感は宝だから、と目を輝やかせた。
「味わってほしい醍醐味がある」と、成田恵美子コーチ(釧路銀盤FSC)

大進フィギュアスケーティングクラブ
選手コースのみなさん
(右端が松尾コーチ)
*練習は平日週2日(午後6時〜)、土日(昼間)
47歳で急逝した恩師の遺志を継いで。
「演技に表れる心を大切にしてほしい」
 ジャネットリン選手に憧れてフィギュアクラブの門を叩いた松尾結佳さん。成田さんと同時期、同じ釧路十條銀盤クラブ(当時)出身の彼女。2人を含み市内で活躍するコーチ陣8名は全員、故松田富子さんの教え子だ。短大卒業後、帰釧した彼女をコーチに導いた。恩師は、47歳の若さで急逝した。「先生の遺志を継ごうと思ったから続けてこられたのかも・・・」「演技には心が出ます。技術だけじゃなく心を大切にして欲しい」。
 礎を築き、3人の全日本選手を送り出した故人の志は、しっかりと教え子達の胸に今も刻まれている。
 現在、釧路市内のFSCは3団体、会員約50人。5歳から18歳の男女が練習に励む。
「優雅で激しいのが魅力」と、松尾結佳コーチ(大進FSC)
おはなしマラソン(今年11月)で、スカーフを火に見立てた「わらべ唄」を楽しむ河田さんと子ども達。
今年10月例会で関西弁を伝授してくれた大川哲子さん(釧路在住)を囲んで。右より川原副代表(ぼんぼん)、森さん(図書館ボランティア)、大川さん(ゲスト)、河田代表、本間さん(共に、ぼんぼん)
高木さん
天城さん
2009年1月号 vol.40
第4回のターゲットは、人と人、本と人をつなぐ
『おはなしネット ぼんぼん』(釧路市)

柔らかに弾む心で、
子どもと本に関わる色んな活動
しませんか?

点在する読み聞かせ活動を
つないで子どもに、
大人に、もっと本の感動を。
 ’02年発足。現在、メンバーは7名。釧路に暮らす40〜60代のお母さん達で運営する会費制サークルだ。
サークルの会報「ぼんぼんニュース」は、12月発行で68号を数える。
川原副代表の手書き編集が、とても読みやすくて中味も濃い。
誰でも参加できる月例会、年1回ペースで主催する講演会、市立釧路図書館との共催事業は年々膨らんでいる。
 地域に点在する読み聞かせボランティアの力を大きな輪に結ぼうと活躍する「おはなしネットぼんぼん」を追った。
 おはなしマラソン(市立釧路図書館主催)でペープサート(紙人形劇)を演じた藤原さん(写真左)。
長谷川義史
『いいから いいから・3』
(絵本館 1260円)
 原さん(写真上)は、絵本『いいからいいから』を「かまへんかまへん」と大阪弁に訳(?)して読み、大人にも大受け。
 語りの夕べ、読み聞かせ講座、図書館の研究、紙芝居のコツなどなど。月例会の趣向に、彼女達のまじめさと茶目っ気が見え隠れする。

通算66回目の月例会は、市内10校41名が
参加した「第4回ボランティア交流会」
 交流会報告の中に、こんな一文を見つけた。
「…人と人、本と人をつなぐ事を目指してきた私たちとしては、そういう(読み聞かせボランティアの悩みに答える)交流をしていく事が役割ではないかと改めて思いました…」会の後半、メンバーの高木さん(左上)、天城さん(左下)はじめぼんぼんに寄せられた「人が足りない」「本選びが難しい」などの相談。
2008年12月号 vol.39
第3回のターゲットは、
『指導農業士の青野一枝さん』
(『大草原響太鼓』代表、別海町豊原)

平均気温が同じだからデンマーク式だなんて、今じゃ笑い話ね。
昭和34年春、
長男誕生まもない
青野さん夫妻。
昭和31年。農舎も自宅も入植者みんなで助け合って手づくりした。 昭和33年。半年かかって到着した待望の乳牛と喜びに湧く人びと。 昭和40年頃。生乳を詰めた乳缶をダンプに積みこむ出荷風景。
昭和43年頃。チョッパーの後ろをトラックで伴走して草を積む。トラックの運転手は女房の役割だった。
青野牧場に残る築50年の小さな農舎。補修を繰り返しながら、今は地域活動の拠点に利用している。
東京大空襲で焼け出されて北海道へ、
可能性に賭けてパイロットファームへ。
 昭和31年。日本初の機械開墾事業と脚光を浴びた「根釧パイロットファーム」へ、結婚と同時に青野春樹さん、一枝さん夫妻は参画した。入植した190戸は、50年後の平成18年には58戸に減った。人力馬力で歩んだ地域の歴史は、そのまま青野家の道のりに重なる。
 昭和33年。2人のもとに待望の乳牛3頭が届く。が、半年間の船旅に疲れたジャージー牛は、病気にかかっていた。

白黒のジャージー=ホルスタイン!?
開墾は機械でも農作業は人馬一体。
 年間平均気温が近いデンマークに倣い、当初、国が選んだ牛はジャージー種。
「平均が同じって、こっちの冬は底冷え。丼1杯も搾れなくった」と、一枝さん。当時の農協参事の知恵で「白黒のジャージーだから」と、ホルスタイン種に切り替えたのは、笑えない実話だ。

唄あり、振りあり。
名物「母ちゃん太鼓」
緑の大地に集まってこい
ソレソレソレー
 昭和54年、「原野を拓き、生きた私たちの足跡を形にしよう」と、仲間を誘って大草原響太鼓を結成。唄あり、振りありと工夫された太鼓は、いつしか『別海の母ちゃん太鼓』と親しまれ、近隣のお祭りにも呼ばれていく。
「自分の人生だもの。人頼みで待ってなんかいられない。行動しなくちゃ」。
|緑の大地に集まってこいソレ|陽気な唄にのせて、打ち鳴らす太鼓がズンと腹の底に響いた。
自身作詞の『ソレソレ別海』を
唄いながら、児童に指導する青野さん。
(写真上)全国出場を果たした作品
『雪国からの贈りもの
〜真っ赤な愛を込めて〜』
書類審査用ケーキが完成した5月下旬。
実は、まだ未完成だらけだった。
自家生乳で生クリームを加工中。
卵も高校のもの、丹頂いちご(釧路)、道産小麦使用。
第1回スイーツ甲子園の模様は、
去る9月21日にBSフジで放送された。
公式サイト
http://www.bsfuji.tv/sweetskousien/
2008年11月号 vol.38
第2回のターゲットは、
標茶高校「青春謳歌し隊」
(『第1回スイーツ甲子園』北海道東北ブロック代表)

北海道らしく、標茶高校らしく、
そして今の3人の精一杯を込めました。

1100分の1。
クリームチーズ、生クリーム、ヨーグルトの
原料は自家生乳。
 先輩から引き継いだクリームチーズの研究が仕上げに入った頃、プロジェクトメンバーの3人は先生に呼ばれた。
「このクリームチーズを使って、スイーツ甲子園に挑戦してみないか」
 ともにお菓子づくりが大好きで2人はパティシエ志望だ。そのうえ、「優勝賞品はスイーツの聖地パリ旅行!」胸は躍った。
 応募総数1100組、審査通過160組。道内でただ1組、通過した。
7月の学校祭で
初めて販売された
「草原の風〜クリームチーズ」
200g・250円

「このケーキに勝つなんて」
ずんだロール(仙台)の美味に感激。
 決勝進出8チームを比べると、彼女たちの作品は際立ってシンプルかつ大胆だ。それだけに目立つのが、ホワイトチョコを成形したケーキ箱とリボン。担当した只野さんは、バイト先のオーナーパティシエに指導を仰ぎ、高度なテンパリング(温度調節)に励んだ。
 努力が実って優勝、全国へ。「試食したら仙台チームのずんだロールがおいしくて申し訳ない気がした」と、屈託ない。

制限時間は165分。決戦の舞台は、
ビストロSMAPのスタジオだった!
 1100が160へ、そして8つに絞られた。決戦は、東京。お台場のTV局、カメラ、リハーサル…右往左往する状況に加えて、作業台が狭い、オーブンの温度調節に迷う、冷蔵温度が高くてケーキが固まらないなど、大小の事件が続出。
結局、入選は逃したが、「憧れのパティシエに『惜しかったね』と声を掛けられたから大満足」と、頷きあう。
 100日以上に及んだ挑戦は終わった。
「パリで修業する自分が目に浮かぶ」
「眺めて幸せ、食べて幸せ。お客様を2度幸せにするスイーツを作りたい」
 ただいま18歳。夢の大きさは、日本一広い母校(255ha)にも負けない。
広い草原でのびのび育つ
乳牛たちの力にも感謝。
駅前広場から、駅舎、ホーム、
線路脇まで、美しい花園が
目を潤す別保駅。
毎年バージョンアップされる
イルミネーション点灯は、
11月初め〜2月末まで。
2008年10月号 vol.37
第1回のターゲットは、
「別保駅前ひろばの会」(釧路町)
きれいで楽しい町を、みんなでつくり、分かち合う。

別保駅前の空き地を憩いと花の広場に
みんなで考え、つくり、みんなで楽しむ。
 舞台は、別保駅前。平成15年5月、約350坪ある殺風景な空き地を、地域の玄関にふさわしい広場にしようと町と住民が共同作業に乗り出し、5ヶ月で大変身させた。あずまや、ベンチ、テーブルの木工製作から植樹、芝はり、日時計と備品のほとんどを手づくりした。
 そして半年後、「ここをみんなで活用、管理しよう」と、会は産声を上げる。

向こう三軒両隣が手弁当で集合。
駅前広場、駅舎、構内を花園で結ぶ。
 取材当日は、週1回の花壇作業の日。町花ハナシノブほか50種以上、約1500株の花々を手入れする花組メンバーが集まる。「当番制じゃなく、来れる人で出来る範囲で」と、事務局長の網田さん。

賑わう秋まつり、冬を彩るイルミネーション。
待望の駅前トイレが、いよいよ11月に完成。
 一人また一人、自然に協力者が増えていったと聞く。
 主催する秋まつりは、出店無料で地元団体の活動資金づくりを応援する。評判のイルミネーションは、個人や企業の支援で年々バージョンアップしている。花苗の不足分は、持ち寄って補ってきた。宝くじコミュニティー助成金を得て、待望の駅前トイレ新設にも漕ぎ着いた。
 頓挫する町おこし、助成金が切れると終わる活動と、この会の違いは何か。 それは、明るい未来予想図を、みんなが共有して楽しんでいる事じゃないかと思った。

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