過去の根ほり葉ほり(第20回〜第11回)
グッドニュース・ゴスペルクワイアー
入会やコンサートに関する問い合わせ
代表・佐伯泉さん
T0153‐75‐3845
練習/毎週金曜日19時30分から
場所/日本メノナイト別海キリスト教会(別海町別海常盤町264−1)
何度も繰り返し歌いながら1曲をマスター。さらに新しい曲にもどんどん挑戦している。今はチャリティーコンサートに向けて練習中。
毎年クリスマス時期には教会のチャリティーコンサートにも参加。
施設を訪問してゴスペルを披露することも。
2010年5月号 vol.56
第20回のターゲットは、
「グッドニュース・ゴスペルクワイアー」の
皆さん
(別海町)

「ゴスペルは『喜び』『力』『癒し』であり、
慰めや励ましでもあります」

全身で歌うことで心身がリフレッシュされる
 英語で「福音」、良い知らせを意味する「ゴスペル」。金曜日の夜、別海町の教会から力強く、喜びにあふれた歌声が響いてきます。
 「グッドニュース・ゴスペルクワイアー」は、平成13年9月に誕生。「日本メノナイト別海キリスト教会」の佐伯泉さんが発足させました。
 「子どもの頃から教会音楽に触れてきたこともあり、ずっとゴスペルをやってみたいと思っていたのです。札幌で行われたゴスペルのワークショップにも参加しました。そのうちに『誰もやらないなら自分で始めよう』と思い立ち、いろいろな人に声をかけ、教会の玄関に手づくりのチラシを貼ってメンバーを募集しました。最初の頃は数人で練習したりしていましたね」と佐伯さん。
 その後、メンバーの知人や友人などを中心に徐々に人が集まり、現在は幼稚園児から70代まで25名ほどのグループとなりました。
 「みんな心から楽しんで歌っています。全身で歌うことで、仕事の疲れも忘れ、元気になると言ってくれます」

世代も性別も経験も関係なく、誰でも歓迎
 ソプラノ、テナー、アルトの三部による合唱は、時にやさしく、時に迫力に満ち、聴く人の心を揺さぶるような「魂の声」。歌い始めると身体が自然にリズムを取り、明るく生き生きとした表情の皆さん。人が持つさまざまな感情を表現するゴスペルは、「教会音楽」の枠を超えている気がします。
 「世代も性別も経験もまったく関係ありません。歌いたいと思う人がここに集まっています。私にとってもゴスペルは喜びであり、力であり、癒しであり、そして慰めや励ましとなるもの。多くの人にゴスペルの魅力が伝えられたらと思っています」。
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谷千恵子さん。釧路市出身。
「5年経ったらまた違うことを始めるかもしれません」と千恵子さん。次はどんな出会いが待っているのでしょう。
喫茶スペースに併設されているモビールの展示・販売スペース。ここでは地元の人たちによる工芸品等の展示会も。
「イエローヴァリー」でしか扱っていない「丹頂」のシリーズ。絹手まりや吊りなど、3つのパターンがある。
絹糸を特殊な方法で手まりのように巻いた「絹手まり」。中にちょこんと納まる和紙の人形や小物が透けて見える。
2010年4月号 vol.55
第19回のターゲットは、
喫茶店「イエローヴァリー」と
アトリエモビール「風の館」の谷千恵子さん
(釧路市)

「人生は一度きり。何かをやりたい」
コーヒーとランチ イエローヴァリー
アトリエ モビール 風の館

釧路市春日町4-3 (
T)0154-31-8899
営/10時〜19時、日曜 9時〜17時
休/月曜、第2・4日曜
喫茶店の併設スペースには心を和ませる和のモビール 
 自家製のおいしいパンとコーヒーをゆっくり楽しんでほしい。そんな思いを込めて谷雅隆さんと千恵子さんご夫妻が「イエローヴァリー」をオープンさせたのは今から9年前。喫茶の隣のスペースでパン屋さんもオープン。そのパンが評判を呼び、5年間営業していましたが、4年前からは、そのスペースで、京都に本社がある「風の館」のモビールの展示・販売を開始しました。
「パンづくりは朝早くから取りかからなければならないし、夫婦二人とも体力的にちょっときつくなってきたのもあったんです。でも喫茶だけじゃなく、何かをしたいとは考えていて、そんな時に出会ったのが『風の館』の『絹手まり』だったんです」と、千恵子さん。
 所用で出かけた東北地方。ちょうど桜の季節でした。秋田県には「風の館」の角舘店があり、そこで見た風雅で繊細な「絹手まり」に「これだ!」とひらめいたと言います。
「見ているとすごく癒されて、もし売れなくてもここに置いておくだけでもいいなと(笑)。絹糸のまりの中に、和紙などで作られた人形や小物が入っているでしょう?この独特の作風、やさしい雰囲気に魅せられてしまったんです」。

高校時代の仲間たちと過ごす今が第2の青春
 大手酒造メーカーに勤務してた雅隆さんの転勤で、道内外を転々としていたサラリーマン時代。札幌にいた頃、千恵子さんは調理師専門学校に入学。資格取得後は学校でクラス担任として勤務していました。その後、ご主人は仙台転勤を経て退職。喫茶店を開くために地元である釧路に戻ってきたのです。
「サラリーマン時代も充実していたけど、二人のペースでゆったり過ごしてみたいというのはずっと夢としてあったんです。人生は一度きり。何かひとつでも好きなことをとことんやってみたいと。主人はパン屋を辞めてからバンド活動も始めましたし、お互いに第2の人生を謳歌しています」。
 谷さんご夫妻は高校の同級生。そして、「イエローヴァリー」の4人のスタッフも高校時代の同級生。青春時代の仲間たちと、今またひとつの時間を共有しているというお話に、まるで青春映画を見ているような爽やかさと感動を覚えました。
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大竹正さん(76歳)。
釧路市在住。教職を定年退職後、「SOA」に参加。2代目の会長として会の運営に当たる。
道内の美術館ボランティアの交流、勉強会など、通常の活動以外にも様々な事業があるが「SOAは意欲的な人が多く、元気になります」と笑う。
1Fの売店は販売部が担当、グッズなどを販売。「タイガ」「ココア」のグッズも販売し、タイガとココア応援プロジェクト実行委員会に協力している。
2Fの『喫茶 SOA』は喫茶部の担当。静かで開放的な空間。夏は中庭をテラスに開放。営業時間は開館日の10時〜17時
展示会のポスター発送や掲示、会報発行は「広報部」の担当。なかなか一堂に会する機会の少ない約140名の会員への活動報告や情報共有は会報が担う。
2010年3月号 vol.54
第18回のターゲットは、
『ボランティアの会SOA』の皆さん。(釧路市)

芸術館でのアートとの出会いを支え、文化発信の場に。
「SOA」に関する問い合わせ
SOA会長 大竹 正さん TEL 0154-46-7071

北海道立釧路芸術館
釧路市幸町4丁目1番5号 TEL 0154-23-2381
心地よくアートに触れてもらいたい、
その思いが原動力。
 平成10年に開館した北海道立釧路芸術館とともに誕生した「ボランティアの会SOA」。芸術館において、その運営を支えるさまざまな活動をしているボランティア団体だ。会員の提案から生まれた『Station of Art = 芸術文化の発信基地』の名のもと、現在140名を超える会員が、活動している。その中心となり会長を勤めているのが大竹正さんだ。
 「SOAのメンバーは純粋なボランティアです。芸術館の入館者に喜んでもらいたい、気軽に心地よくアートに触れてもらいたいという思いが活動の原動力になっています」
 会には芸術館で開催される事業の広報と会の広報誌「SOA」を発行している『広報部』、美術作品の図録やグッズ等を販売する『販売部』、芸術館2階で憩いの場を提供する『喫茶部』、そして芸術に関する記事をさまざまな文献・新聞などから収集・整理し、閲覧可能な状態にする『資料部』がある。いずれの部の活動も、毎日の積み重ねが芸術館の存在を支え、利用する人とアートを繋ぐ役割を果たしている。

自分自身の学びと生きがい、
そこから蓄えられる穏やかな心の充実感
 「障がいを持つ方の観覧の補助や、子ども達が参加するワークショップなど、企画展によっては、各部の枠を越え会員が得意分野を生かして支援する『特別活動部』もあります。ボランティアを通じて私達自身が学ばせてもらっていると実感します」と大竹さん。会員それぞれが自分の時間をやりくりし、バスで、車で遠くからも通ってくる。ボランティアだから、もちろん無償での活動だ。それでも会員だれもが、和やかで穏やかな笑顔に包まれている。
「これまで観たことのないアートに触れることで、内面にあったものが呼び覚まされて、何か心の動きを感じてもらえたら…、何かを創りたい、描きたい、そんな思いを発掘して伸ばすきっかけの場となれば、私たちの活動も役に立つことができますね」
話していると、つい笑顔になる大竹さん。そして、何より会員の心を支えているのは、この活動が本当の意味での生涯学習になるからではないかと言う。
「毎日の小さな活動の積み重ねが、会員自身の生きがいとなり、学びとなり、芸術館を訪れる人の心に関わることができる…それが地域貢献にも繋がるのではないかと思っています」
 芸術館の事業を支え、アートを観る人、感じる人に憩いと癒しを、そして人と芸術をつなげる…そんな懐の大きなステーションが「SOA」の存在だろう。
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会員の長岡美奈子さん。
保護した犬の譲渡では、釧路管内に
とどまらず、遠く道北や道央まで
出向くこともあると言う。
生まれて数日の状態で保護された
子犬の兄弟。連絡が入ると
昼夜を問わず保護に出向く。
2010年2月号 vol.53
第17回のターゲットは、
『ドッグレスキューしおんの会』の長岡美奈子さん
(浜中町茶内)

「信じること」「諦めないこと」が大切だと実感しました。

ドッグレスキューしおんの会
連絡先/FAX 0153‐65‐2604
    電話 090‐2695‐9974
しおんの会ブログ……http://blog.livedoor.jp/zion2007/

昨年までに97匹の犬が
家族の一員として迎え入れられた。
 4年前の8月、代表の福澤智子さんが友人と立ち上げた『ドッグレスキューしおんの会』は、捨て犬や迷い犬の保護、飼い主探しなどの活動をしているボランティアグループ。長岡美奈子さんは、『しおんの会』にとって初めての「一時預かりボランティア」となったのがきっかけで、会のブログを担当したり、保護した犬の里親さんへの譲渡など、主力となって活動している。
 浜中町では、捨て犬が子どもを産み、どんどん増えてしまったり、野犬が子牛を襲うなどの被害もあった。
 『しおんの会』は立ち上げ当初、避妊・去勢手術や予防接種などの呼びかけをメインに考えていたが、捨て犬や迷い犬、野犬が農家の敷地内に生んだ子犬の他、保護や飼い主探しの活動が中心となった。昨年までに106匹を保護、97匹の犬たちが無事に新しい飼い主のもとへ引き取られ、家族の一員として幸せに過ごしている。

『しおんの会』代表の福澤智子さん。
会の活動を知ってもらうために、
かわいいステッカーを
製作・販売している。
収益金は、保護した犬たちの
「ごはん」に。
暖かく心強い支援の手。あしながおじさんの存在。
 浜中町農業協同組合などの協力もあり、支援者も次第に増え、実際の活動メンバーの他に一時預かりボランティアや賛助会員など、さまざまな形で支えてくれる人々がいる。
「その中に、私たちが『あしながおじさん』と呼ぶ方がいらっしゃいます。町内で農業を営む男性、としか分らないのですが、毎月ドッグフードを寄付してくださり、クリスマスには犬たちにおやつをプレゼントしてくれました」と、長岡さん。
 代表の福澤さんも「会員は仕事を持っている方がほとんどですが、みんな忙しい中で活動してくれています。大変なことも多いので、、こうした皆さんの協力には心から感謝しています。この活動を通して人の優しさ、ありがたさをひしひしと感じています」と話す。
 中には何ヵ月も飼い主が見つからない犬もいる。「今回はダメかな…」。くじけそうになることが何度もあったと言うが、根気づよく探し続けると必ずと言っていいほど協力者が現れた。お二人はそこから、諦めず、信じることの大切さを知ったと言う。
 多くの犬の命を救うことは、人と犬とがいい関係を保ち、まちの人たちの快適な暮らしを守ることにもつながる。互いに幸せな環境づくり。それが『しおんの会』の目標でもある。
昭朝井克彦さん、白糠町出身。
「日本酒は季節や料理に合わせて楽しめるお酒。美味しいお酒に出会ってほしい」
『日本酒を楽しむ会』は2ヶ月に一度、釧路市で開催されている。その他、別海町でも年に2回開催される日本酒の会に相談役やオブザーバーとして参加。
連絡先/オフィス アクアビット 
電話01547−2−3782
http://www3.ocn.ne.jp/~hkaei/
2010年1月号 vol.52
第16回のターゲットは、
利酒師の朝井克彦さん(白糠町)

「美味しいお酒」との出会い。そのきっかけづくりをしたい。

神様と日本酒、そして日本人の関わりとは?
利酒師が教えてくれる、日本酒の色々。
 お正月と言えば『お屠蘇(とそ)』。普段、お酒を飲まない人でも、新年を祝って一口くらいは口にするはず。『日本酒を楽しむ会』を主宰し、カルチャーセンターで日本酒の講座も持つ「もともとは中国が発祥で、お酒は薬として飲まれていました。そこから一年間の健康を祈って、薬酒として元日に『お屠蘇』が飲まれるようになったようです」
 その薬酒は日本酒でもいいし、本味醂でもいいのだとか。
 朝井さんの講座では、こんな日本酒の色々が聞ける。

旅先で出会った日本酒が、
朝井さんの人生をほんの少し変えた。
 利酒師となるきっかけは、24〜25歳の時に出会った新潟の日本酒『越後鶴亀』だった。
「それから有名な日本酒を色々飲み始め、当時は出張も多かったので、友人と名酒居酒屋に行って、休みには蔵巡りをして。そうしているとさらに美味しい、素晴らしいお酒と出会えるんです」
 日本酒の魅力に取りつかれた朝井さん。自分で楽しむだけでなく、より多くの人に日本酒の素晴らしさを知ってほしい。そんな思いから利酒師の勉強を始め、資格を取得した。その後、『焼酎アドバイザー』や『北海道フードマイスター』の資格も取り、釧路市や別海町で開催される日本酒の会などで講師、アドバイザーとして活躍している。

より美味しい日本酒を飲む秘訣は、
「日本酒を知る」こと
 利酒師としての朝井さんは、どんな思いで活動しているのだろうか。
「まず、美味しいお酒と出会ってほしい。私がそのきっかけづくりができたらいいなと思っています。それと、何を飲んでいるのかを知ってほしいという思いもあります」
 普段、食品を買う時など、多くの人はラベルを確認しているのではないだろうか。それと同じように、日本酒を買う時にもラベルを見てほしいと言う。
「ほんの少しでも知識があれば、より美味しい日本酒が飲めます。例えばラベルに記載されている『瓶詰め年月日』を確認するだけでもいい。日本酒はデリケートなお酒なので、保管の仕方なども覚えておくといいですね」
 そしてもう一つ。地元の酒蔵、酒屋さん、居酒屋さんにも活気を与えられたらと考えている。
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昭和29年、昭和天皇がお代わりを所望された「蘭切り」を含む特製品コース(かしわぬき、蘭切り、茶そば、そば寿司)2700円〈単品メニュー有〉
(1)温そばの汁を作るのは、
中台の仕事。
「基本の汁は、二番出汁で割ります。
一番じゃあ、きつい」
(2)(3)手ごねした生地を
機械で伸ばして切る。
竹老園の蕎麦は、
昔も今も変わらない極細仕立て。
2009年12月号 vol.51
第15回のターゲットは、
竹老園東家総本店の特選品(釧路市)

材、技、心が一体となったとき、真の美味しさが生まれる。
(竹老園店主 伊藤正司)

竹老園東家総本店
釧路市柏木町3番19号(T)0154‐41‐6291[営業]11時〜18時、火曜休

釧路東家2代目、伊藤徳治氏の言葉。
「私の一生は蕎麦造りただそれのみ」
竹老園特製品コース
〈変わりそば〉蘭切りそば
 更科粉を卵でつなぐ蘭切りは従来、卵切りと呼ばれた色物=変わりそばだ。あえて、蘭切りと新名を冠した奥には、2代目徳治氏が「人目に触れずともゆかしく咲き誇れ」と、願った熱き思いが込められている。
竹老園特製品コース
〈変わりそば〉茶そば
 蘭切りの鶏卵同様、季節問わずお出しできる食材、と選ばれた茶そば。抹茶の風味が香り立ち、若緑が清清しい。のどごしの良さも特徴。
竹老園特製品コース
そば寿司
 昭和20年代半ば、ラーメンの台頭に一石を投じようと苦心されたそば料理。 中でも、そば寿司は徳治氏のオリジナル作品だ。蕎麦風味を引き立てる甘酢と生姜は、海苔巻きを研究した末に辿り着いた工夫。
「何十回も母に試食させ、夫婦二人三脚でしたよ」と、息子で竹老園店主の正司さんは懐かしむ。
竹老園特製品コース
かしわぬき
 蕎麦屋で一献。江戸時代よりの風流な食文化を象徴するのが、ぬき料理。
 注文した蕎麦が出来るまで、熱燗のお伴に供された「ぬき」は、天ぬき、親子ぬき、とじぬきなど様々ある。食前酒にスープとは、仏料理に通じるスタイル。出汁が本物だからこそ酒も旨くなる。

「30年振りに来ても同じ味、嬉しかった」
お客様の声に、胸を撫でおろす3代目。
 洗練を維持して、時流に惑わされず暖簾を守るのは、平成の今では難しい。
「新作を出してない、と妻は口惜しむ」と、釧路東家3代目の正司氏が笑う。
 いや、とんでもない。変化優先の風潮に流されず、庶民の味でありつつ蕎麦の本道を守る東家は、釧路文化の砦と言ってもいいだろう。
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2009年11月号 vol.50
第14回のターゲットは、
子育て支援民間ボランティア
『ホットハンド』
(中標津町)

サポートされたママが、
3年後は自然とサポーターになる。
親同士も育ち合っているんですね。
おはなしのもり
毎月第3金曜日11時〜11時30分/親子で、絵本とともに心豊かなひとときを。
悲しい事件を二度と繰り返すまい。
子育て支援は、母親サポートから。
 中標津町の子育て支援ボランティア、ホットハンドが主宰する月2回の親子サロンは、出入り自由な談話室。4人の先輩ママ達が、子供をあやしながら、新米ママの愚痴や悩みに耳を傾ける。
 同町で、子どもが加害者となる事件が連続して起きた。「すぐ近くで」「知ってる子が」…心を痛めた主婦有志が行動を起こした。
あいあいサロン
毎月第2・4金曜日10時〜正午/1〜3歳の幼児対象の遊びの広場(登録制、申込が必要)
このゆびと〜まれ
毎月1回金曜日10時〜正午/親子で楽しめるイベント企画サークル(10月末ハロウィンパーティー予定)
必要は実行の母?仲間とならできる。
民間のまま10年、そして橋渡しも。
 メンバーの一人が借家を提供して『る・る・る(人がいる、人が集まる、場所がある)』を開設。茶の間の延長でくつろげる空間を得て、親子サロンに新たな展開が生まれていった。
 サロンで出会ったママ仲間が、自発的に様々な活動を立ち上げたのだ。現在8団体。る・る・るの利用者は、開設5年目で、年間5千人を超えた。
 地域で子育て。近頃よく耳にするが、調査や資料作成では前に進まない。
 道を拓いた彼女たちは、次の10年で、しっかり橋渡しをしたいと考えている。


ホットハンドの活動拠点でもある「る・る・る」には、現在、子育てに関するサークルなど8つの団体が所属しています。
詳しくは、中標津町東14条北1 TEL&FAX 0153-72-3259 [URL]http://27462917.at.webry.info/
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今年で30周年を迎えた
釧路市民文化会館。
2009年10月号 vol.49
第13回のターゲットは、
(株)北海道共立 ホール課(釧路)のみなさん

僕らの仕事は、表舞台と裏腹に華も変化もなくて
当り前なんですよ。
リハーサルに立合ってのQシート作成。ストップウォッチを片手にタイミング、立ち位置、衣装の色まで細かく記入して照明プランを決める。
本番中、幕間のセット替えに奔走するスタッフ。大きな屏風も迅速、かつ静かに撤収。
文化会館小ホール客席の後方上にある照明と音響の調整ブース。担当するのは各1名。ステージやモニターをチェックしながらの一人操作だ。 舞台上に数10台はあるスポットライトの微調整は、公演毎にひとつひとつ手作業で行われる。

「小さな失敗が事故に繋がる仕事。
舞台裏は、いたって地味で静かです」

 薄暗い舞台に点在する5つの人影。樹脂製マットの継ぎ目にテープを走らせる人。目を落とし、その上を何度も往復する人たち。
 短い合図の声。照明の列が、ゆっくり下りて来ると別の一人が近づく。聴こえるのは、小さな物音だけ。
 日頃、私たち観客の目には触れない舞台裏。その現場を追って釧路市民文化会館を訪ねたのは、未公開ドラマを期待する思わくもあったのだが…
「舞台裏に事件があっちゃ大変です、万が一にもね。僕らの仕事は、淡々と正確に作業することの繰返し。」と、リーダーの梶谷さん。
 釧路で働くスタッフは8名。同館と釧路市生涯学習センターのホール裏で舞台の進行、照明、音響を担当する。

釧路市民文化会館とともに30年。
「客席では、僕らの事は忘れてください」

 全道各地で大舞台の裏方を担う同社が、釧路に進出したのは昭和54年。釧根管内初の財団法人運営に踏切った釧路市民文化会館の落成が始まりだ。平成3年からは生涯学習センターも加わり、通算30年間、釧路の舞台公演を支えてきた。
 案内された奈落(舞台下)は広くて高い。迫りやオーケストラピットもある。装備の豪華さに比例して増える作業を想像していると、「表舞台を満喫して欲しいから、ホントは裏を見せたくないんです」と、劇団『東風(釧路)』代表も務める片桐さんから駄目だしが出た。
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ミズナラ
ハンノキ
イタヤカエデの皿と
エンジュのスプーン
2009年9月号 vol.48
第12回のターゲットは、
forestsoul project 主宰 中川 貴之さん(別海町)

百年前から続いてきたことは、百年先も続ける価値がある。
生木から作る手彫り食器(通称、新縄文木工)に挑戦するワークショップ参加者。乾燥材よりサクッと彫れて初心者向きだが、ひび割れやすい。 木工に入る前に、木の性質や木と日本人との関わりについて解説する中川さん。手づくりのテキストは、古代の木工法や歴史、草刈り道具と研ぎ方など、山を知る手引き。
『山とつきあう木とつきあう』
木を知り木を使う。山を見て山を知る。
 8月初め、厚床(根室)で開かれたワークショップ『山とつきあう木とつきあう』は、山に入り、木を選んで倒すことで幕を上げた。26歳の青年が、山を通して何を
伝えたいのか。参加して迫った。
 彼の用意したテキストは木工の解説書じゃない。木を知って木を使い、山の今を見て、後先を考える手引き。プロジェクトの目的は、そこにある。
 大学1年、浦幌の森で山仕事に触れ、林業を独学した。専攻と無縁の木材会社に就き、一度は現実に萎えたが「山仕事のプロになろう」と、山へ戻った。
中川さんが別当賀(根室)の森で見つけたハルニレの巨木。
人間と山の距離をもっと近づけたい。
「まずは自分がプロにならなければ」
 薪に着火できず、「自分は人間として弱い」と、恥じた18歳の夏から8年。中川さんは今、「百年前から続いてきたことは百年先も続ける価値がある」と、信念を持って山仕事の腕を磨き、人間と山の距離を縮めようと真剣だ。
「僕より山に詳しい心強い先輩」と敬意を払う仲間が、そんな彼の試みに協力を惜しまない。
 「山のプロになって語らなければ、説得力ないですよね」人懐こい笑顔の奥に自律心がのぞく。

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「鶴居村の天然記念物キラコタン岬から望む釧路湿原」
(写真集より)
「夕日に照らされるオオワシのカップル」(写真集より)
「必要な知識はありますが、まずは心を無にして見る。花や昆虫でも、撮ってから“コレ何だっけ?”という事よくあります」と、小林さん。
2009年8月号 vol.47
第11回のターゲットは、
自然写真家 小林 義明さん(中標津町)

先入観をもたず、偶然を楽しんで自然と対話する

捕るより、撮るを選んだ昆虫・花愛好家。
20歳で独立。
仕事とライフワークのバランスを見直したくて、
山梨へ。
 水音、生きもの達の声、草木の匂い。五感を刺激する不思議な静止画を撮る人を追って、釧路湿原の温根内散策路へ向かった。
 小林さんは今、釧路湿原を中心に摩周、屈斜路、阿寒湖などへ足繁く通い、命の営みを撮り続けている。被写体は花や昆虫、動物そして育む自然。その2年間の歩みが、4月に発行された『いのちの景色 釧路湿原』に凝縮されている。
 昆虫観察が大好きだけど捕らなかった少年が、撮ろうと決めたのは高校2年。専門誌の講座で自然写真家丸林正則さんの指導を受け、進路は写真専門学校へ。卒業後、就職せずに20歳で独立。
 33歳。専門誌の仕事が増えて自分の撮影時間が忙殺されていた。山梨県芦川村(当時)へ移住した。少し離れたら急な仕事のオファーは減るな、と考えて。

写真なのに…声を潜めたくなるエゾシマリスの姿。星形の可憐な白い花たちからは、おしゃべりが聴こえてくるよう。

見たことのある写真をなぞるより、
偶然の出会いを探してフィールドへ。
 06年冬、山梨から標茶へ。
 小林さんの写真は、見る人を静かに引き寄せる。胸を押す迫力じゃなく、優しく手を引いて写真の世界へ連れて行く「引力」がある。
「写真集やパンフレットをなぞらず、発見を楽しんでください。自己表現こそ、写真のおもしろさですよ」
 ヒゲが大らかな笑顔によく映る。すっかり道東人の顔だ。

小林義明WEBサイト http://www.nature-photo.jp/
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