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過去の企画は
こちらからご覧ください。
過去の根ほり葉ほり(第30回〜第21回)
中標津町東6条南2丁目
(コーヒーハウス メイプル)
T 080-1886-0404
Blog●REIKOのおかたづけレシピ
http://ameblo.jp/koreiisho/
問い合わせ、講座申し込みなどは、ブログからでも可能です。
「コーヒーハウス メイプル」はレイコさんの活動拠点。
おいしいコーヒー付きの講座も開講。いろいろな人からの情報が掲示板に張られています。
アドバイスをする時の道具。色のついた布を広げ、青には必要なモノ、赤には必要ではないモノ、黄色には保留のモノと分けながら、心とともに整理していくと言います。
    
2011年3月号 vol.66
第30回のターゲットは、
整理収納アドバイザー REIKO(レイコ)さん

モノとココロの整理であなたの夢を叶えます

片付け下手な自分だから始められた仕事です
 「実は私、お片付けできない人間だったんですよ」
 開口一番、レイコさんの言葉でした。片付け大好き、整理整頓大好きな方だと思っていただけに意外でしたが親しみを感じます。そんなレイコさんが、整理収納アドバイザーへの第一歩を踏み出したのは、ちょうど二年前。
 「家の中のモノは増える一方。片付けたくて、でもうまくできなくて、インターネットで探した整理収納アドバイザーさんにお願いしました」
 現在もレイコさんの師匠であり、時には共に活動する北見在住のアドバイザーさんの指導でレイコさんも片付けが楽しくなったと話します。その後もメールでアドバイスを受けるうちに、整理収納アドバイザーの認定試験を受けようと心が動きました。
 「片付けることが心の整理につながると、私自身が体感したからなのです。思い出と共に存在するたくさんのモノたち。それらを整理できないことが、自分の未来をも曖昧にしてしまうことになる」と、レイコさんは言います。
個人の依頼にはどんなふうになりたいか…という未来を一緒に描きながら、アドバイスを進めていきます。
アドバイザーを始めて、講座のために「わかりやすくお話できるように」とアナウンサーの方に話し方指導も受けているという努力家です。
 「大切にしたい思い出もあるけれど、つらい過去、忘れたい自分との決別でもありました。モノを整理することで心を決める。過去の清算があって未来への一歩を大きく踏み出せることを実感しました」
 レイコさんはあれもこれも大切、手放したくないというモノへの気持ちを今まで一緒にいてくれたという感謝に代え、手放したと言います。
 「私のように、困っている人がきっといるだろう。一緒に考えながら前に進んでいけたらいいな…。そんな思いがアドバイザーの勉強へと方向を示してくれました。心の整理がそうさせてくれたのでしょうね」

「変わりたい」という心の信号を見逃したくない
 レイコさんは、整理収納アドバイザー2級を取得し、さらに2010年12月には1級を取得。実際にアドバイザーとしての講習や個人宅へのアドバイスの仕事を始めることとなりました。現在は、月2回は活動の拠点であるレイコさんのスペース「メイプル」での講座、そのほかに町内会や女性グループからの依頼講座、個人宅へ伺ってのアドバイスと、多忙な毎日。そこでお話することは、「どんな暮らしをしたいか、どんな自分になりたいか」との問いかけから始まります。
 「その人なりのモノを持つ基準を考えるところから始めます。とくに個人の方からの依頼は、その方が『変わりたい、リセットしたい』という心の発信。そのチャンスを逃さないでほしいのです」
 今年は遠くの人にもアドバイスできるよう、インターネットを使っての講座も始めたいと準備に余念がありません。道東の暮らし方に合ったアドバイス、そして一人ひとりのスタイルに合ったアドバイスができること、その出会いを楽しみたいと言います。
 「私のできることはあくまで手助け。そして一緒にお話することです」
 さわやかな笑顔が優しく背中を押してくれる気がします。
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「羊の肉、ソーセージなどの加工品、羊毛製品はもちろん、羊が与えてくれる恵みはまだまだあるでしょう。その文化をここから発信できれば」と話す武藤さん。
最初は35頭だった羊が、現在は700頭に。「でも羊に貢ぐ暮らしは続いていますよ」と羊への愛情が溢れています。
茶路めん羊牧場の定番、
「サフォーク靴下」は、
毎年リピーターの多い人気商品
(今年は雪柄がすでに完売)。
サフォーク種の羊からとれた
羊毛の風合いを大切にした
ニット製品は、
軽くて温かいと人気です。
今年、新発売となる
羊の脂で作った肌にやさしい石けん。
ヒット商品となる予感がします。
2011年2月号 vol.65
第29回のターゲットは、
白糠町の茶路めん羊牧場 武藤浩史さん

美味しい羊肉、安心の製品をこつこつと作ります

有限会社 茶路めん羊牧場
白糠郡白糠町茶路基線88-1
T01547-2-4623・F01547-2-3546
HP●http://charomen.com/

この美味しさを北海道でもっと育めたら
 寒さの厳しい季節にもこもこの毛をまとい、観ているだけで暖かくなる羊たち。約700頭の羊を飼育している「茶路めん羊牧場」の武藤さんを訪ねて牧場へ向かいました。
 武藤さんが羊に面白さを感じたのは帯広畜産大学に通っていた20歳の頃。
「新鮮な羊肉を仲間達とジンギスカンで楽しんだのがきっかけだったかも知れません」と振り返ります。同時に「こんなおいしい肉を農業の大地・北海道でなぜもっと生産していないのだろう」という疑問が浮かび上がります。
 興味を持ったら調べてみる、学んでみる、そのたびに羊に惹かれていくのを自覚したと笑います。
 「北海道で羊飼いができたらいいな…と考えてはみたものの、実際には羊関係の就職は皆無でしたね」と厳しい現実がありました。
 羊農家へのステップ、そのチャンスが訪れたのは大学院を修了した25歳の時、北海道の姉妹州であるカナダのアルバータとの交換留学研修で14カ月の間、カナダの牧場に派遣され、現場を学ぶことに。
羊の肉、加工品は全国のレストランへも出荷。インターネットを通じての販売も好評です。
「肉牛が主体でしたが、羊を飼育している牧場があったので頼み込んで実習させてもらいました」と武藤さん。興味の対象にまっすぐに向かう強さを感じます。そうした経験が羊牧場への思いを後押ししたのでしょう。昭和62年、白糠町で念願の羊を飼う暮らしを始めることとなりました。

羊文化を北海道から全国・世界へ発信したい
 「最初は35頭の羊から始めました。29歳の秋ですね」と当時に思いを馳せ懐かしそうに話しますが、「当初は羊を食べさせるために朝から酪農家さんのところと牧柵工事のアルバイトとで稼いでいたのですから、どれだけ羊に貢いだかわかりません」と今だから笑えることも。それでも10年後には200頭に増えました。さらに、肉の販売先を開拓し、顧客は全国のレストラン、一般家庭にも拡がっています。数人のスタッフとともに、羊肉の出荷、羊毛の販売や羊毛を使ったオリジナル商品の企画・製作など幅広く展開しています。
 「羊肉・羊毛文化は人類の歴史とともに世界中に広がりました。羊はメソポタミア時代からの最も古い家畜と言われ、それだけ人々の衣食住に関わってきたのです。全国、世界に羊文化を今度はここから発信していけたら…と頑張っていますよ」。
 靴下などのニット製品、羊毛の枕や布団などの寝具など「茶路めん羊牧場」ブランドに、今年は羊の脂で作る石けんが仲間入りする予定です。
 「構想5年のプロジェクトです(笑)。試行錯誤を繰り返し、やっと発売の見通しが立ちました」とその笑顔から、石けんに注いだ時間と気持ちが感じられます。暖かくなる頃には、茶路めん羊牧場の新製品としてホームページでも見ることができるとのこと。 「牧場の経営は決して楽ではありませんが、少しずつ北海道内に羊農家が増えています。美味しい羊肉、安心の製品作りをこつこつと続けていきます」。
 夢に描いた羊との暮らしを実現した武藤さん。笑顔には青年の輝きが宿り、羊のような優しさと温かさを感じます。
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「この場所が大好き」と
2階のカフェで初冬の湿原を眺めながら
和やかなインタビューのひととき。
ショップスペースには、今さんの
感性で選ばれたものがたくさん。
ひとつひとつに温かさを
感じることができるでしょう。
地元にも、浜中を愛する人たちにも
素晴らしいアーティストがたくさん。
「3年前に夫を亡くしましたが、周囲の方々に支えられ、仕事に気持ちを向けることで元気を取り戻しました」
といいます。
2011年1月号 vol.64
第28回のターゲットは、
浜中町の霧多布湿原センター 今 裕子さん

浜中・霧多布への愛情あふれるモノばかりです

認定NPO法人 霧多布湿原トラスト
厚岸郡浜中町四番沢20 T0153-65-2779
開館時間/9:00〜17:00(2Fカフェは10:00〜16:00)
休館/10月〜4月は火曜休み 12/27〜29、1/4〜2/10は休み
HP●http://www.kiritappu.or.jp

本当に良いもの、伝えたいものを浜中から発信
 平成5年に浜中町の施設としてオープンし、現在は認定NPO法人霧多布湿原トラストが運営している「霧多布湿原センター」。そのセンターのショップをたずねたことはありますか?浜中町を中心に、道東、北海道で手作りされたものや道東の自然をテーマにした、数多くのグッズが並んでいます。ショップを担当しているのが今裕子さん(60歳)。開設当初は支援グループ『友の会』の一員で運営に参加していましたが、平成17年からNPOに変わり、
職員として担当することになりました。
「開設当初から浜中のものにこだわった展開をしてきました。この町の魅力をセンターに来た人に伝えたいという思いがありましたね」
 浜中町に住む人が作ったもの、そこにこめられたメッセージは、どれも自然に対する愛情の深さを感じるものだったと言います。そのうちにグッズや、商品を作っている人たちから、浜中にゆかりのある人、霧多布のファンでもあるアート作家が他の土地にも多くいることを知らされました。
 「ふと気が付いたんです。浜中産にこだわるのは
もちろんだけれど、ここの自然をテーマにしたものや、センターのコンセプトに添ったものを集めたら、もっと商品構成に厚みがでるのではないかと。そうしたら、これだけの物を扱うことになりました」
 ショップには、浜中産の昆布をはじめ海産物で作られた数々の食品、酪農製品、町在住の作家たちによる芸術性の高い作品、そして道東で生まれた製品やグッズがていねいにディスプレイされています。どれを手にとっても、作り手の思いが伝わってくるようなものばかり。
 「本当に良いと思うもの、伝えたいと思うものを発信する、それもこのセンターの存在意義を表す方法だし、浜中の魅力を広める方法の一つ。来館者が楽しめるショップづくりだと感じています」

本当に良いもの、伝えたいものを浜中から発信
 今さんのもう一つの担当が2階のカフェです。眼下に霧多布湿原がひろがる大きな窓のある空間では、浜中・霧多布らしさを盛り込んだメニューをたのしむことができます。もちろんメニューやイベントを考えるのも今さんの仕事。中でも、毎月第二日曜にだけ開催する「ワンデイ・シェフランチの日」の企画は毎年好評です。
 「地元のシェフ、漁師のお母さん、民宿のオーナーの方々など、交代で1日シェフを担当しています。センターに多くの人が集い、地場のおいしいものを食べてもらいたい。そんな時に目にしたのがコミュニティ・レストランの記事。ここでできないだろうか、ぜひやってみたいと思ったのがこの企画。皆さんの協力があって、実現しました」
 雄大な景色を見ながら、その土地のものを食べられる贅沢。浜中の自然を食でも発信しています。「この景色もごちそうのひとつです」と今さん。定番の「タコカレー」や「クラムチャウダー」などはファンが多いメニューです。
 「センターのショップを通じて人との出会いも育んでくれます。作品発表や輝ける場にしたり人と人とが繋がっていくことがとても嬉しいですね」
 豊かな自然、豊かな心の人に支えられて、霧多布湿原センターは白い冬を迎えています。新しい年、真っ白な気持ちからまた新たな創造と発信が生まれるでしょう。
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元気で明るい、そして温かい昭和の家族が蘇ります。
「きらり座」代表の佐藤伸邦さん。
脚本・演出も担当しています。
「お母さんの大らかさを演じたい」
と木皿さん。
「子供の動きは孫を観て研究しました」
と山口さん。
「衣装を着て髪を染めると、自然に役に入り込めます」と仁井田さん。
「続けようと思うと健康に気を遣うようになりました」と伊東さん。
ひときわ大きな拍手と声援を
受ける伊東さん。
2010年12月号 vol.63
第27回のターゲットは、高齢者劇団
「くしろゴールデンシアターきらり座」のみなさんです

演じることが「生きること」。舞台が生き甲斐です。

高齢者劇団
くしろゴールデンシアターきらり座
代 表/佐藤伸邦
連絡先/T 0154-24-7663
    T 090-3904-3319
舞台に上がる時は、メンバーが手をかさねて
「感じて生きる!」と3回言うのが恒例。

「家族」を描き、一緒に考えられる舞台を。
 阿寒町総合芸術祭の催しでとりをつとめた「きらり座」のメンバー。全員が60歳以上の高齢者劇団です。スポットライトを浴び、生き生きと演じる姿に大きな拍手が送られました。
 この日演じられたシナリオはオリジナルの「おかあさんのおかげだよ」一幕三場の17分のお芝居。家族みんながちゃぶ台に集まり、ふれあい、語り、お互いを感じ合う…そんな古きよき昭和の家庭でのやりとりが、ユーモラスに、ハートウォーミングに描かれています。脚本を担当するのは、きらり座の代表を務める佐藤伸邦さん(69歳)。
 「お母さんが味噌汁を作る音、におい、そして家族の何気ない会話。みんなでちゃぶ台を囲んだ、ちょうど昭和30年代の家族の姿から、今を生きる子供たちや若い世代に家族の温かさを感じてもらえたら」と話します。平成の現代に時代を移した場面では、当たり前のように朝食を食べないと話す子供と、「お父さんも朝ごはんを食べないよ」「お母さんが起きるのが遅いから朝ご飯がないんだ」などの言葉が交わされます。
 「演じることで、自分たちも改めて家族の役割や大切さ、存在の大きさを知ることができます。こうして舞台に立つことが何よりも私達の励みになり、お客さんが笑ってくれることが、心の支えになります」
平均年齢67.8歳の
メンバーが舞台で輝く
 「きらり座」は平成18年に釧路市で行われた高齢者ライブパフォーマンスに集まったメンバーによって結成されました。
芝居とはいえ、
掛けあいは本当の家族のよう。
メンバー全員が舞台経験がほとんどない、いわば「素人劇団」です。しかし、現在、佐藤さんの他に、木皿洋子さん(70歳)、伊東智さん(73歳)、仁井田いくよさん(61歳)、山口豊子さん(62歳)の5人で、舞台を創り上げています。 「練習の時の方が緊張しますね。本番は“やるしかない”と言う気分になるんですよ」と言う山口さん。「衣装も自分たちで作りますよ。着替えると気が引き締まります」と仁井田さん。「一度舞台に立つと、感動が忘れられずまた頑張れます」と木皿さん。そして地元・阿寒町で一層大きな喝采を浴びた伊東さんは「続けられることが楽しみ」と、どのメンバーも笑顔が輝きます。
 大道具は作らず、自分たちが創る空間で、会話と語りで繰り広げる舞台。シンプルだからこそ観る側も入り込めるのではないでしょうか。
 「声を出す、セリフを覚える、体を動かす、どれも我々の世代には大変なこと。でも、きらり座は、みんなで話し合う、意見をどんどん出し合う。心は柔軟でいたいですからね」と佐藤さん。「老後の生き甲斐です」と笑いますが、メンバーそれぞれが個性派舞台俳優です。
 「来年は、姉妹の物語を演じます。これからも地域に根ざし、地域の方に観てもらえるよう、みんなで稽古を重ねていきます」
 ちょっとコミカルで、ほんのり優しくあたたかい、そんな「きらり座」の次回公演が楽しみです。
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カウンターから見える景色は、
時間ごと、季節ごとに
さまざまな表情で迎えてくれます。
サイフォンで落としたコーヒーは、
楽しい形のカップとともに
ほっとさせてくれます。
厚切りパンに
たっぷりチーズの「ピザトースト」。
手作りの温かさが伝わる
「松華堂弁当」は女性に人気。
(前日までに予約)
2010年11月号 vol.62
第26回のターゲットは、
釧路市 茶房&ギャラリー 風露(かぜつゆ)
井澤多実子さん


「美しい庭とアートに囲まれた心癒される空間」

茶房&ギャラリー 風露(かぜつゆ)
釧路市星が浦北2丁目1-30
T0154-53-5957
営業時間/11:00〜19:00
定休日/土・日・祝

ここは私の歴史みたいな空間です
 車通りの多い国道からほんの少し入った住宅地の一角に「風露」があります。和の佇まいの引き戸を開けると、大きな窓一面に広がる日本庭園。その一枚絵を背景に迎えてくれるのが井澤多実子さんです。
 「いろいろな野鳥も来るし、季節ごとに渡り鳥も。木々も毎日違う表情を見せてくれます。まるで大きな自然の中に身を置いているみたいに、本当に心が安まるような気がします」
 幅の広いカウンター席に座って庭を眺めていると、井澤さんがサイフォンでていねいにコーヒーを淹れてくれます。香りが空間にゆっくりと広がります。
 五感を心地よく刺激してくれるものは、景色だけではありません。風露には絵画、ステンドグラス、陶器、布を使ったものなど、さまざまなアートがちりばめられています。空間を満たす全てのものが渾然一体となって、井澤さんと共に呼吸し存在しています。 「これまでの人生…思い出や大切な物もここにあるんです。とても気に入って買ったものもあるし、押し花やステンドグラスは自分の作品もあったり(笑)。私の歴史みたいなところかな」
 そして時にはギャラリーになり、絵画や陶芸、手作り作品の個展が開かれたり、小さなコンサート会場になることも。いつもは静かな風露に人が集まり、さまざまな人とアートや音楽が巡り会う場にもなっています。

「この指とまれ」が人生観。
心のアンテナの感じるままに
 平成6年、井澤さんはずっと働いてきた自分へのご褒美として、夢だった日本を巡る旅に出ました。紅葉前線とともに南下の旅を始めたのです。
 「一人で車を運転して沖縄まで。知らない場所で、街で、そこに暮らす人とふれ合えたり、歴史・文化に感動したり。神戸では震災後の復興の様子から人間の逞しさを感じて。心にたくさんお土産をもらって、桜前線とともに北上してきました」
 行動的でアグレッシブな一面も井澤さんの魅力なのでしょう。渓流釣りや山歩きも好きだと言います。
 「この指とまれ…が私の人生観。だから思いついたら直ぐに実行に移したいし、ワクワクするようなこと、人が好き。ここでの小さなイベントもその想いが形になったのだと思います」
 今度は少女のように瞳を輝かせて話します。いつも心のアンテナを高く大きく広げ、感じるものを大切に自分の中に取り込む。そんな井澤さんの心の豊かさが、風露そのものなのでしょう。
「雪虫が飛んで、もうすぐ雪の季節。また違った風景が見えるのも楽しみ」
 大きな窓の外へ、その向こうへ視線を移して次のワクワクを探しているようです。
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生まれて初めて
陶器を意識した花瓶は
伯父さまからのお土産。
「祖母も旅行のお土産は
必ず陶器でしたね」と、
陶器との関わりは
野田さんのDNAにあるのかも
知れません。
体全体を使ってろくろを廻します。
土が生きているように
さまざまな形に変化し、
作品が創られます。
一脚のコーヒーカップが
手作りの良さを教えてくれます。
「単純で日常的な物の難しさが
あります」と野田さん。
2010年10月号 vol.61
第25回のターゲットは、
浜中町の陶芸家・野田徳子さん

「毎日の暮らしの中で生きるやさしい作品」

風工房(かぜこうぼう)

厚岸郡浜中町茶内旭1-37
T0153-65-2967

思うようにいかないからこそ続けられる
 手にした時の程良い重みと厚み、手作りの温もりが伝わる「土の器」の作家が、『風工房』の主、野田徳子さんです。独自の作風を目指し、窯を持ってから15年。作品の多くは、暮らしの中でこそ生きる“生活雑器”です。
「泥遊びの延長かも知れません(笑)。そのくらい力を抜いていないと、柔らかい雰囲気の作品ができないんですよ」
 初めて陶芸に取り組んだのは、新婚当時に厚岸でご主人と通った教室。出産までの数ヵ月でしかありませんでしたが、「土に触れた感触は何とも言えず楽しいものだった」と振り返ります。子育てを経て再び陶芸を習いだし、あらためて学ぶ楽しさと創る面白さに入り込むようになりました。釧路市内の「釧里窯」の高橋氏、「貞窯」の菊池氏に教えを乞い、窯の扱い方、炊き方のアドバイスを受け、自分の窯を持つ事に。試行錯誤は今も続いているといいます。
「なかなか思うようにいきません。その日の気圧、窯の戸の開け方ひとつも、焼き上がりに影響します。作品を素焼きで8時間、釉薬(うわぐすり)を塗って、さらに12時間。1250度前後にまで温度を上げて…、その間は付きっきり。それでもイメージ通りにできない、だから続けています」
 野田さんのお宅の庭先には、ヒビが入ったり割れが生じた作品もオブジェのように置かれています。手掛けたどの作品にも愛情が注がれているのがわかります。

湿原の風、原野の風を「土の器」にかえて
 野田さんの作品は、シンプルでありながら温もりと親しみやすさを感じます。和にも洋にもとらわれない、野田さんならではの世界が、一脚のコーヒーカップに、一枚のお皿に、一つのキャンドルカバーに凝縮して表現されています。 
 身近なものほど作るのが難しいと感じますね。例えばコーヒーカップの取っ手の位置ひとつとっても、見た目の格好良さと使いやすさは必ずしも一致しない。でも、美しさと使いやすさは同じ次元で表現できるはず…それを追い求めている気がします」
 毎年新しいテーマで創作に取り組んでいます。作りたいイメージにそって、土の配合を変えてみたりさまざまな技法・手法に挑戦してきました。この秋も、そろそろ窯に火を入れる時期が近づき、作品も着々と生まれているようです。
野田さんの自宅玄関に並べられたキャンドルカバーは、鶴や自然の風景がモチーフ。この夏は蚊取り線香立てにも便利と友人たちに人気だったそう。
 「今創っているのは、スープカップ。土を練っている時は、余計なことを考えず本当に自由な心になれる。そこから新しい作品が生まれることを楽しみにしています」
 野田さんの手によって創り出される陶器は、穏やかな存在感があります。食事やお茶の時間、そして人と空間にそっと寄り添ってくれるような優しさがあります。「湿原の風、原野の風とともに」在る野田さんの『風工房』。心に温もりを運んでくれるやさしい風です。
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桑原康生さん
ネイチャースペシャリスト、エッセイストなど、多方面から環境を考えるアプローチを行い、オオカミ再導入を見据えた研究をしている。「日本オオカミ協会」理事。
モンゴルオオカミは茶色。こうしたじゃれ合いの中からも規律を教え、オオカミたちは群れのルールを学びます。
白い毛で覆われているホッキョクオオカミ。桑原さんめがけて走り寄って、嬉しさを表現しているかのよう。
ログハウスでのレクチャー。
「本当の自然って何だと思いますか?」と桑原さんは問いかけます。
レクチャーの後は、オオカミが運動場に放たれた状態を観察できる。桑原さんとのふれあいが、オオカミの群れの在り方を見せてくれる。
2010年9月号 vol.60
第24回のターゲットは、
「Howlin’ Ks オオカミのネイチャースクール」
主宰 桑原康生さん


「オオカミとともに豊かな森の再生を目指して」

オオカミの森 Howlin’Ks(ハウリンケイズ)
ネイチャースクール
標茶町虹別原野672-4 T015‐488‐2523

ネイチャースクール見学、参加の申し込み、
問い合わせはHPから
URL http://www.howlin-ks.co.jp/
レクチャーのためのログハウス。
1階は窓から運動場が見え、オオカミたちが近くで観察できる。

オオカミの目線で一緒に自然を考える
 標茶町、西別岳の麓に、オオカミの“ファミリー”があります。その頂点にいるのが、リーダーの桑原さん。奥様とともに「オオカミの目を通して自然を考える」をテーマに、自然学校を主宰しています。何故、オオカミなのでしょう。
 オオカミは、明治時代までは北海道にも棲息していました。しかし人間がオオカミの食糧であるエゾシカを乱獲。その結果家畜を襲うこととなり、毒薬などを使ってオオカミが大量に駆除されました。その後の大雪による大量死も重なり、絶滅への道を辿ったと言われています。
 「オオカミとシカは生態系のバランスの二大象徴と言われていますが、エゾシカが増え、農作物や樹木などの食害が問題視されています。オオカミはエゾシカを主に獲物とする唯一の肉食動物です。絶滅が生態系バランスを崩している要因のひとつだと考えられます」
 桑原さんは、オオカミが北海道の自然に果たす役割、存在の意味を分かりやすく話してくれます。映像、模型、剥製…さまざまに五感を使い、時に質問を投げかけられることで、自分たちが暮らす北海道の自然がどうあってほしいかを真剣に考えるチャンスを与えてくれます。
 「オオカミがいなくなったことでエゾシカが増えすぎてしまった。個体数が必要以上に増え続ければ、やはり自然環境に影響がでます。人間が崩してしまったバランスのために、今人間がオオカミ役となってエゾシカを駆除している…それが自然なことかどうか、考える時に来ているのではないでしょうか」

緊張感のある豊かな森、オオカミの復活を目指して
 桑原さんの元には、ホッキョクオオカミ、モンゴルオオカミなど14頭がいます。アラスカで野生動物管理学を学んだ桑原さんは、「オオカミとじっくり向き合ってその暮らしを研究したい」との強い思いを、標茶町で実現させました。そしてここは、オオカミの研究施設でもあります。
 レクチャーの後には、オオカミの運動場で彼らを観察することができます。奥さんがオオカミたちをオリから出すと、桑原さんが独特の声で呼びます。オオカミたちはリーダーである桑原さんに大きな体をすり寄せ、信頼と親愛を全身で表現します。こうした関係は、桑原さんが野生のオオカミと同じように愛情と厳しさをもって規律を教えたから生まれたものです。彼らは『オオカミは決して人間の敵ではない』と教えてくれます。全ての動物がそうであるように、人間を「敵」にしてしまったのは人間自身なのでしょう。
 「アメリカのミネソタに行った時のことです。オオカミがいる森は、何というか…いい緊張感があるんですね。それは多くの動物がお互いを感じながら生きていることであり、生きるための森が豊かであるということ、生態系が確立されているのですね。北海道にもかつて、そういう豊かな森があったのです。オオカミの存在が本当の森の再生につながることを、彼らの姿とともに知ってもらえる場所でありたい」オオカミたちとの暮らしは決して楽な道程ではありません。でも桑原さんの挑戦には大きな意味があります。人間として考えること、できることを教えてくれているのです。
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ヒコーキのことになると、
この笑顔。少年のよう。
手にはいつも
「飛ぶもの」を持っている。
「こうやるでしょう?ほら出来上がり」
とマジシャンみたいに作ってくれる。
歩くことで生まれる
風でとばす飛行機のコツを伝授。
植物の種の飛び方を図にして、謎解き?
飯島さんの日常は
「飛ぶ」不思議に満ちている。
2010年8月号 vol.59
第23回のターゲットは、
『ふしぎヒコーキ・インストラクター』飯島実さん

「子どもたちとゆっくりワークショップができたらいいな」

中標津町を拠点に全国各地で「飛ぶ」不思議、楽しさを伝えているワークショップや講習会を開催している。使う素材は、身近にある紙や雑貨。「飛ぶ」ことを日常的な楽しみに変えてくれる。

連絡先/TEL・FAX 0153‐78‐3338
E-mail : denseikan@gmail.com

余計な力はいらない。自然のままで・・・。
 子供の頃、クラスに一人はいた紙飛行機作り名人の男の子。特別な才能を持っているように感じて、ちょっとまぶしかった。飯島さんは、彼がそのまま大人になったような人。お話をうかがっている間も手には何かしら「飛ぶもの」を持って、いたずらっぽい少年のように微笑みます。
 飯島さんが作るヒコーキは、シンプルでユニーク。
「単純なものの方が、さまざまな飛び方を見せてくれます。これだけで小さな驚きや発見を体験できるんですよね」と嬉しそう。
手渡してくれたのは、自分が歩くことで生まれる風で飛ばすヒコーキ。飛ばしてやろう…と勢いをつけて歩き出して見事失敗。「自然に、考え過ぎずに…」と飯島さんに促され力を抜くと、ふわりと機体が浮き上がりました。思わず「飛んだ!」と叫んだ瞬間にわかった気がしました。これこそが、飯島さんがたくさんの人に体験してほしいことなのだと。うまくやろうなどと余分な力はいらない、シンプルに「自分のままでいい」と認めることが大切なのだと。

子どもたちと一緒に走り回って、
感動や楽しさを伝えたい。
カエルやヘビも
こんなかたちで滑空する。
 国土交通省航空局を早期退職。勤務地のひとつだった中標津に移り住んで8年。空港勤務時代から地域のイベントで行ったヒコーキ講座が人気で、現在もあちこちから招かれるようになり、飯島さんのスタイルができてきました。
「いつも自然からヒントをもらっています。たとえば、植物の種子など。タンポポの実は風に乗って遠くまで飛ぶ、樹木の種子は親株から離れすぎないように、ほどよい距離に落下するように飛ぶ。種たちは偶然飛んでいるように見えて、自然の条件を経験しつくし、賢く利用しているように思うのです。科学技術での『飛ばす』研究は、自然界ではすでにやり尽くされていることなんじゃないかと。自然にはとてもかなわない」 だから飯島さんは常に少年の眼差しで空気や風を見つめていられるのでしょう。そして次の世代に伝えたいと願っています。
「私も意図した通りにうまく作れないことも多い。だから予想外にうまく飛んだときはダイナミックでエキサイティング、 中標津の大きな空をどこまでもいつまでも飛んでゆく紙飛行機…そんなイメージが浮かぶ飯島さんの言葉。この夏も、日本のどこかで飯島さんの「ふしぎヒコーキ講座」に歓声を上げる子どもたちがいます。
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独特の色づけと焼成でレトロ感を表現したランプシェード。
中標津の「俵真布」(中標津町東1条北1丁目16)で浅沼さんのたくさんの作品に出会うことができる。
「若い人たちの意見を参考」にして
作ったヘアアクセサリー。
浅沼さんの予想を反して、好評と笑う。
硝子の切り口が不思議な
やわらかさを見せてくれる。
クマザサ、キツネの絵を描いて
焼成した作品。
面ごとに違う風景が描かれている。
星と月は浅沼さんの作品に
欠かせない表現。
2010年7月号 vol.58
第22回のターゲットは、
『ステンドグラス工房 知床硝子』主宰、
ステンドグラス作家の浅沼久美子さんです。
(羅臼町)

「地味で目立たない小さな花や、星に惹かれてしまいます」

硝子が見せてくれる表情が
作品のイメージを広げてくれます
 浅沼さんの作品を見ると、「これがステンドグラス?」と疑問符を投げかける人も多いと言います。取材に訪れたギャラリーに並ぶのは、優しい色合いと曲面、曲線で作られた、一見して硝子とは思えないほど柔らかな印象を与えてくれる作品たち。
「800度の熱で焼くと、硝子の切り口も溶けて、滑らかになるんです。角が取れて、まぁるくなります(笑)」
 作品の中には色や風合いの違う硝子を何枚か重ねて焼成したものや、絵筆で塗料を塗り模様を浮き出させたものなど、一枚一枚の硝子の個性を活かしながら組合せたものも多くあります。
「いろいろな手法を試してみたくてあれこれと作っているうちに、硝子が教えてくれるんですよね。『こんな方法もあるよ』って」
 浅沼さんの作品を見ていると、硝子はとても温かく柔らかく、そして自由なものだということがわかります。浅沼さんの笑顔がそうであるように。

人にも自然にも、生徒さんにも
教えてもらっています
 苫小牧市出身の浅沼さんが硝子に出会ったのは30歳。もともと油絵を描き、公募展に何度も入選したこともあるほどでした。
多面を利用して光を通すことで模様が
浮き出て、壁にやさしい表情が生まれる。
「何かもっと自分に合うものがあるのではないか…と感じていた時に、友人にステンドグラスの先生を紹介してもらったんです。あ、これかもしれない…漠然と感じましたね」
 現在は、工房をもち、羅臼町と中標津町の教室で教える立場でもあります。
 浅沼さんの作品のモチーフは、犬や猫、野生の小動物たち、ひっそりと風に揺れる草木。どこかで見た自然が息づいています。そして笑顔のように並ぶ星と月。
「歩いている時、ぼんやり窓の外を眺めている時、小さな自然が歩み寄ってくれて、存在を主張します。雑草と思われる草でもきれいな花を咲かせ、季節と共に自然の営みを見せてくれる、それをときどき作品に入れています」
 だから、浅沼さんの作品を見ていると、ほっと安心できるのかも知れません。
「ステンドグラスの生徒さんに教えてもらうことも多いですね。若い人の感性、感覚はやっぱりすごい。人にも自然にも、いつもいつも教えてもらっています」
 そう笑顔でしめくくった浅沼さん。作品にふれると、ほんわりと温かい、浅沼さんの温度が伝わるようです。
楕円形の小物入れ。
入れるもので器の表情も変わりそう。
野に咲く小さな花が
存在感を主張しているような作品。
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オーナーの佐伯雅視さん。
「中標津はブランド力が高い。それをどう生かしていくかが大事。自分のまちを元気にするために頑張っていかないと」と話す。
「レストラン牧舎」では中標津の牛乳を使った牛乳豆腐の牧舎カレー「カッテージカレー」や、天然酵母の手づくりパンなどが楽しめる。
「レストラン牧舎」にもステンドグラスをはじめ、地元作家のさまざまなアートを展示。
佐伯農場
標津郡中標津町字俣落2000−2
電話0153‐73‐7107
レストラン牧舎
電話0153‐73‐7151
営/10時〜17時
4月中旬〜11月上旬までの営業
2010年6月号 vol.57
第21回のターゲットは、
『佐伯農場』の佐伯雅視さん(中標津町)

「人間は信じるべきもの。人との付き合いって大切だよね。」

アートと触れあうことで心にゆとりが生まれる。
 中標津町俣落にはのんびりとした、そしてダイナミックな農村の風景が広がります。「佐伯農場」の100ヘクタールの敷地の中にはレストラン、版画美術館や写真館、ギャラリー倉庫、野外アートなどが点在しています。
 オーナーの佐伯雅視さんが5歳の時、一家で岡山から移住。先代の柾次さんがここで酪農業を始めました。37年前からは東京近郊の子どもたちを対象とした夏キャンプ「むそう村」の受け入れもしています。
「30年ほど前から牛乳の消費が伸び悩み、乳製品の製造などでなんとか消費拡大につなげようと、酪農家グループで始めたのがレストラン『牧舎』。今は娘2人が運営しています。天然酵母のパンも焼いていてね、去年の秋にはセルフのパンスタンドも作ったんですよ」と佐伯さん。
小径を挟んだレストランの向かいにある「荒川版画美術館」では中標津ゆかりの作家による作品を展示。また、中標津市街の「東一条ギャラリー」でも道東の作家の作品を展示するなど、若手作家の支援にも取り組んでいます。
「アートって、なくても生きていけるものですよね。でもアートと触れることで心のゆとりを得られる。そこから社会や人のことを考えたりできるようになるんじゃないかな」
「荒川版画美術館」は古いサイロを再利用。名前は牧場内を流れる「荒川」にちなんだ。 中標津市街にあるアートとクラフト天然酵母パンの店「俵真布」。2階は「東一条ギャラリー」。パンはパン屋さんで、アートはギャラリーで、それぞれに楽しんでほしいと佐伯さんは話す。
農場を背景に地元の魅力を発信。
 「セルフのパンスタンドはね、毎日のようにお客さまが来てくれて人気なんです。パンは1個一律150円。でも誰もごまかしたりしないですよ」と笑顔の佐伯さん。「人間は信じるべきもの」と言います。昨今のどこかギスギスした人間関係や社会も、互いの信頼が薄れてきているからではないかと話します。「心のゆとり」を大事に、「信じる」ことを当たり前のように捉える佐伯さんの考え方がこのパンスタンドにも投影されているのかもしれません。
「人との付き合いって大切だよね。僕だって人付き合いがなかったら、こんな発想はできなかったと思うんですよ。『自分にとって大事なものを人からいただく』という気持ちが、よりよいアイデアにつながっていくのではと思っています」
 基本は農業。農場をバックグラウンドに農業の大切さ、そして中標津町の魅力も発信し続ける佐伯農場。このゆったりとした農村風景の中で味わう料理やアートは、心に温かく豊かに響いてきます。
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