阿寒町仁々志別に広がる
速見農園の白菜畑。
続く丘では牛たちが草を食む。
白菜の収穫、選別、箱詰めは、すべて手作業。
規格品は市場へ出荷され、
不揃い品は直売店や釧路市内の契約店で
直接販売される。
2008年10月号 vol.37
FILE 01「はくさい」

北海道トマタロウ農園(速見農園)が
取り組む減農薬、減化学肥料の農法。
 土づくりに牛の堆肥やスラリー(糞尿を液状化させた肥料)を用いて、化学肥料を減らしす。また、酸化力の強い水・土壌を還元力のあるそれに変えるFFCエース(写真下)の散布も4年目に入り、着実に成果が見えてきた。
さらに今年は、梅干し加工で出される廃液を活用した新たな試みも始めた。
「なるべく化学肥料を使わずに肥沃な土を作りたい。豊かな土が丈夫な作物を育てれば、農薬も減らせる」と、速見さん。
昼夜の温度差が瑞々しさの秘訣。
害虫、軟腐、規格外…出荷5割の現実も。
「温度差が大きい程、瑞々しく育つんですよ」(速見さん)
 涼夏の今年は害虫発生が少なく、農薬も減らせた。なのに、お盆直前の猛暑と9月初めの長雨にやられた…結局、出荷は約5割に。
 天敵は害虫だけじゃない。土に含まれる細菌が原因の軟腐、規格外で市場へ出荷できない作物も相当数に上る。
 根釧産の野菜は化学肥料使用量が全国水準の半分、というデータがある。半分にするための研究と手間ひまを少しながら垣間みて、地物白菜1玉の重みに有難味も加わった。

●平成19年度 白菜生産量
 釧路管内/13.2ha、536.7t
 根室管内/3.2ha、144.5t
北海道トマタロウ農園
(速見農園)の
速見明さん、信子さん夫妻。
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